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【かわまた】町役場や地域の方々と「未来」について語り合いました

令和7年度の高校入試から、川俣高校は県内外から生徒募集をすることになりました。

川俣町と連携して生徒募集に取り組んできました

特に県外の中学生に対しては、一般財団法人「地域・教育魅力化プラットフォーム」事務局(以下、「地域みらい事務局」)のチャンネルを活用し、特命大使として結成された「川高魅力伝え隊」のメンバーが精力的にPR活動を行ってきました。

初代「川高魅力伝え隊」メンバー

これらの取組を通じて、私たちは全国には高校と地域が一体となって魅力化を進めた結果、生徒数の確保や地域の活性化につながっている事例がたくさんあることを知りました。
そこで、12月3日に下記のような研修会を企画しました。

「地域みらい留学」を軸にした川俣高校と川俣町の未来を考える会

初めての企画でしたが、町役場からは教育長はじめ5名、地域の方々10名が趣旨に賛同して集まってくださいました。

校長による本校の取組の説明後、地域みらい事務局の皆さんのレクチャーを受けました。

島根県隠岐の島 海士町の地域存続の挑戦や
若者に選ばれる地域になるまでの取組を聞きました
広島県内の2つの地域・学校の好事例から
川俣町・川俣高校にカスタマイズするにはどうしたらいいか?を考えました

お茶とお菓子でティーブレイクし、場が和んだところでワークショップです。テーマは「若者に選ばれる川俣にするために」—――。
まずはじめに、ワークシートで自分の想いを整理・共有しました。

③川俣のここが好き(A4左)  ④こんな若者を育てたい(A4右) 

次第に打ち解けて、あちこちのグループから笑い声やディスカッションする声が聞こえはじめたところで‥。
ファシリテーター(地域みらい事務局)からミッションが発表されました。
「『若者に選ばれる川俣になる』という山頂を目指すためのルートを、それぞれのグループで考えてください!」

全員でミッションに取り組みました

どんな「かわまた連峰」(頂上の連なり)ができたのでしょう?

その結果がこちら

いくつか紹介します。
・温かいハート♡のある地域の人と出会う機会
・若者が集える場所
・高校を核にして町民が交流できる場
・若者の挑戦を応援する風土
・働き甲斐のある仕事
・子供を通わせたいと思う高校
・若者の意見を反映したまちづくり
・アウトドアブランドの誘致
・自分の長所や特技を発揮できる場
・インスタ映えするカフェや書店
・アニメの聖地

グループワークが予想以上に盛り上がったため、全体で共有する時間が取れなかったのが残念でしたが、参加者の研修会のアンケートの結果は以下のとおりです。

(左)本研修会の満足度はどのくらいですか?
(右)本研修会を周りの人に薦めたいですか(または自分がまた参加したいですか)?

参加者の感想をいくつか紹介します。

〇地域の方々

・今回のような研修会を定期的に開催してほしい。
・立場や役割の枠を超えて、一つのテーマについて話し合いができて良かった。
・川俣について今まで以上に考えるきっかけになった。
・このような対話の機会を求めていました。
・川俣の事業者(会社)として、高校や地域が実現したいものを形にするお手伝いをしていきたい。

〇町役場の方々

・自分の業務を遂行するうえで参考となる考え方に触れる良い機会となった。
・他業種の方々との交流は有意義であった。
・町や地域の魅力を再発見することができた。
・他県の事例から、町役場の関わりがとても重要だということがわかった。
・普段の業務では交流できない方々と率直な意見交換ができて良かった。特に、高校の先生たちと交流できたのが良かったです。

〇本校教員

・多様な意見に触れることができて良かった。このような対話が大切だと思った。
・自分の思考の引き出しが増えてためになりました。
・ここに中学生や高校生がいたらもっと面白かったのでは?ぜひ子供たちも交えてこのような研修会ができるとよいのではないか。
・多くの人を巻き込んで生徒を育てていきたい。「やってみよう」の声をスピーディに実現できるようにしたい。
・目的を共有する機会になった。役割分担しながら目的を実現するために、三者(学校・町役場・地域)の風通しの良い関係を築きたい。

佐久間裕晴教育長はこうお話しされて、会を閉めてくださいました。

「先日、町に移住してきた方々とお話しする機会がありました。
新鮮な視点をもつ移住者の皆さんが、私たちが気づかなかった川俣町の魅力について口々に語る姿が印象的でした。
『あたりまえにあること』にどのように意味づけをしてキラリと光るものにしていくか――――。
ないものを嘆いたり、周辺の市町や他の高校と同じことをするのではなく、
ここに集った人たちがともに力を合わせ、『川俣町ならでは』「川俣高校ならでは』の魅力化・特色化を図っていきましょう。」

参加してくだった皆さん、ありがとうございました。