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校長より生徒の皆さんへ その16 信頼

生徒の皆さんが就職し、仕事で課題に直面した際に社内マニュアルを読み込み、そこから得た知識を基に取り組むことについては、一定の評価を得ることと思います。
でも、すべての解答が社内マニュアルに反映されているとは限りません。
一方で、周囲からの早期の評価を気にするあまり、目先の100点を狙っても、その場しのぎにしかなりません。
大切なことは、早く答えを知ること以上に、答えを導く力を身につけることです。その学びには、同僚である仲間の存在が大きいと言われます。
仲間は、皆さんが想像する以上に皆さんを見ています。
信頼できると判断すれば、仲間から大きな協力を得ることができます。
スティーブン・R・コヴィー著『7つの習慣』には、
人は他者に対して銀行の口座のように信頼の残高を持っていて、
何かが起きるごとに信頼残高を増やしたり減らしたりしている、
と書かれています。
少しだけ立ち止まり、相手をよく見て学び、
そして、相手に自分のことをよく見てもらうことは、
信頼や理解の構築において遠回りになることはありません。