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校長より生徒の皆さんへ その44      深堀り

世阿弥は、佐渡島にいた時期に徹底的に見つめ直すことをとおして、能楽に深みを加えたとも言われています。
西郷隆盛や大久保利通も、情報が限られる中で世について考え、世界情勢までも知り得たそうです。
共通するのは、我一心なり、の精神の下、よそ見をすることなく自分の足許を良く見て、深堀りしようとする姿勢です。
隣の芝生は青く見えますが、その時点で二心があります。
全てにおいて真理は深い処にあります。
そして、不退転の覚悟で事に当たらねばならない瞬間は存在します。
生徒の皆さんにも、その場面は必ず来ます。
困難の克服を図るには苦労を伴いますが、その際には、山より大きな猪はいない、海より大きな鯨はいない、と心の中で唱えてみてください。