福島県立川俣高等学校
川俣高校2・3年生の総合的な探究の時間は、「商店街PR動画作成」と「農業体験」の選択です。生徒たちの活動の様子を追います。
川俣高校の日々の授業をお伝えします。
生徒の皆さんが就職し、仕事で課題に直面した際に社内マニュアルを読み込み、そこから得た知識を基に取り組むことについては、一定の評価を得ることと思います。 でも、すべての解答が社内マニュアルに反映されているとは限りません。 一方で、周囲からの早期の評価を気にするあまり、目先の100点を狙っても、その場しのぎにしかなりません。 大切なことは、早く答えを知ること以上に、答えを導く力を身につけることです。その学びには、同僚である仲間の存在が大きいと言われます。 仲間は、皆さんが想像する
幸福を求めるのは人として当然のことです。 でも、周囲を見渡しても、どこにも幸福は落ちてはいません。 幸福とはそこにあるものではなく、 自らの手で幸福にするもの、だからです。 一方で、幸福になるために、遠くに道を求める人もいます。 でも、意外に近いところに幸福になるきっかけはあります。 メーテルリンク著『青い鳥』によれば、 青い鳥(幸福)を探して森を駆け巡り、 結果として、その青い鳥は自分の家のカゴの中にいた、とされています。 生徒の皆さんが抱える悩みを解決する術は、ずっと身近
生徒の皆さんが人と話すとき、予めその人に関する情報を集めたりすると思います。でも、そうした情報以上に、今、目の前にいる方と誠意をもって向き合うことは大切です。 人は十人十色、これまでの経験も考え方も様々です。 そうした中、もしも自分に似た人と出会うことができれば、それは幸運です。お互いの魂が共鳴することで生み出されるセレンディピティ(思いもよらない幸運)に感謝して、誠実に話をしてみるのも良いと思います。 同じ者同士の結びつきは、その力を何倍にもしてくれます。 一方で、異なる者
ある会社の新人社員研修で、ある新聞の全ページに使われている字数を90分で数えるよう指示されたそうです。 3つに分けられた班では、その方法について手順を話し合い、作業に取りかかります。 1つ目の班は、1人分の担当ページを決めて、それぞれが一斉に数え始めます。 2つ目の班は、題字の下に掲載された新聞社の電話番号に電話をして、解答を聞き出そうとします。 そして3つ目の班は、全員で1ページ目の傾向把握に努めます。 日によって違いはあるものの、平均的な数値として新聞には12万字程度が使
鷹狩に出かけた豊臣秀吉が近江の石田村に立ち寄り茶を所望すると、一人の少年が大きな碗に温めのお茶を用意します。 2杯目は先ほどの半分の量をやや熱めに、また3杯目はかなり熱めにして小さな碗に入れて出したので、機転の利くその少年、石田三成を近習として召し抱えた、という逸話があります。 でも、よく似た話が海外にもあることをご存じでしょうか。 インドで狩りに出かけた王子が隣国の村に立ち寄り、足の汚れを落とすために水を依頼すると、末利(まつり)という少女が、太陽に当たり温かくなっている泉
本校では今年から、総合的な探究の時間をとおして、 野菜等を育てる農業体験学習に取り組んでいます。 近隣農家の皆様の御指導の下、 キュウリやナス、トマトやトウモロコシ、ピーマンなど 多くの作物が立派に成長しました。 これまで御指導をいただいた皆様に感謝の意を伝えるために、 育てた野菜を使ってピザを焼き、 皆様とともに食する機会として、収穫祭を開催いたしました。 ピザを焼く窯は、一つずつレンガを積み上げた手作りです。 また、ピザを取り出す道具のピザピールは、 工業の授業をとおし